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会議事録  

○河合常則君
 それでは、三番バッターでございます。よろしくお願いいたします。
  最初に、JR西日本福知山線の事故にお遭いになった皆様方にお悔やみ、そしてお見舞いを申し上げたいと存じます。
  質問に入る前に、一昨日のテレビ、昨日の新聞ございました中教審で小学校の一学級定数三十人台にするというような検討を始めるというニュース見ました。大変いいことだなと思いました。一生懸命やってもらわねばならぬと、いい結果出るようにと、それが文部科学省の、国の方針になるようにというふうにも思いました。
  今から九十八年前にスカウティングという教育方法を見付けたベーデンパウエルは、隊長としては本当は十六人だと、助手がおれば三十二名まで教育できると、それで一人一人のことが分かると、こういう教育方法を見付けたと言われています。それは、二人一つに設定すると。二人が二つで四人競争させると。この四人でまた二つあって八人と、これで一つのグループにすると、班にすると、パトロールにすると。そして、それがまた二つあって十六人、それが二つあって三十二名と。それで助手がおればそこまでいけるんだと。こういう話を、実は僕はボーイスカウトの現場の隊長を長い間させていただいたときにそういう研修を受けたことがございました。身をもってそんな感じはします。是非、いい方向の結論が出ればと思うわけでございます。これはもう御意見だけ申し上げました。
  さて、質問させていただきます。
  この大学の合併前後に国立大学の法人化の法律が平成十五年の七月に国立大学法人関係六法が成立をしまして、十六年の四月から各国立大学が法人になりました。そして、今、大仁田先生などでも話がありましたが、やっぱり何となく関連してございましたが、産業界からは若者の学力低下とか考える力の不足とか、働く意欲の低下とか人材のミスマッチとか、こういうことが指摘されて、国際競争力という、そういう中でも日本の産業競争力が低下するんではないかという危機感持たれているとも言われておりまして、このことも大学のありようへの注文や要請になっているんではないかと思います。
  そこで、国立大学が法人化して一年が経過しました。この改革のねらいと状況は予定どおり進行しておると考えておられるかどうか、お伺いしたいと思います。
  私は、従来と違うところは、大学の意思決定の所在は大学自身にあるようになったということ、それから学長を中心とした経営体制が確立された、それから学外の有識者も入れた大学経営をしなけりゃならなくなったと、こういうところが違うんだなと思うのでございますが、これらを含めてお考えをお聞きしたいと思います。

○副大臣(塩谷立君)
 国立大学につきましては、法人化以来、今年四月で一年を迎えたわけでございまして、いろいろねらいがあった中で、私の実感としては、地元の大学の学長が度々私のところへいろんな相談に来ることだけでも以前と違っていると。多分、委員の先生方のところへもいろんな相談が行っているんではないかなと思っておりますが。そういうことだけでも大分積極的にいろいろ取組を始めたということでございまして、予算、人事、組織面において、規制緩和によって多くの裁量が大学に任されておりまして、自主性、自律性を高めておること、そして学長を中心とした役員の設置等による責任ある経営体制を確立している。また、さらには役員会や経営協議会における学外有識者の大学経営への参画等、それぞれ大学が工夫をして、機動的、戦略的な組織経営や特色ある教育研究活動の展開を可能としているところが大きな変化だと思っております。
  具体的には、学長の裁量によっていろんな試みがされていると思いますが、多様な人材を登用したり、あるいは任期制の拡大や年俸制の導入とか、弾力的な人事システム、あるいは教育研究機能の強化、あるいは学生にサービスに対する充実等、そしてまた地元のベンチャー企業との連携等様々な取組が行われていると思っておりますので、さらにこういった特色ある取組を期待をしているところでございます。

○河合常則君
 まだ一年でございますから、今副大臣おっしゃいましたように、これからまだ少し様子も見なきゃならぬ、期待もしたいということを含めた御答弁をいただきました。
  法人になりましてから、大学の評価、これは情報公開の徹底ということも大学改革の大きなポイントになると思うのでございます。経営面では、これは法人化になりましたから企業会計になると。貸借対照表、損益計算書などの財務諸表、これがオープンになるわけでございます。それで教育研究面でも、各その大学ごとに、法人ごとにといいましょうかね、中期目標とか中期計画を策定することになる。これに基づいて経営や教育研究活動の状況について、これは第三者の国立大学法人評価委員会で評価を受けることになると。
  そこで、この評価を受けた国立大学、この国立大学の法人評価委員会で評価はどのように行われるのか、またその評価結果はそれぞれの大学法人の次期の、これ六年間の中期目標というかな、その中期計画の修正や決定、運営費交付金の額の決定とか、こういうものにも反映されることになるのかどうか、お尋ねします。

○政府参考人(石川明君)
 国立大学法人に対する評価のお尋ねでございます。
  国立大学法人の評価につきましては、国立大学法人評価委員会といったようなものが設けられておりまして、これが中期目標の達成状況を調査分析をするということとともに、大学評価・学位授与機構に要請をいたしました教育研究の状況についての専門的な観点での評価結果といったようなものを尊重いたしまして、各法人の中期目標の達成状況等について業務全体の総合的な評価を行うと、こういうことになっているわけでございます。
  評価に当たりましては、何項目かの項目に沿って評価をすることになるわけでございまして、例えば教育研究の質の向上、あるいは業務運営の改善及び効率化、財務内容の改善、そしてまた自己点検評価及び情報提供その他の業務運営に関する重要事項、こういった各事項ごとに中期目標に定められました内容の達成状況を評価すると、こういったことにしておるわけでございます。そして、この評価につきましては、先ほど委員からもお話ございましたけれども、各大学の教育研究の改善充実に役立てるとともに、次期の中期目標、中期計画の内容や運営費交付金の算定にも反映をさせると、このように予定をしております。
  国立大学法人の評価結果を次期の中期目標、中期計画の内容や運営費交付金の配分に実際具体的にどのように反映をさせていくかということにつきましては、今後、国立大学法人評価委員会におきまして中期目標期間終了時の評価方法について具体的な検討が進められるということになっておりますので、こういった状況も踏まえながら検討をしてまいりたいと、このように考えております。
  いずれにいたしましても、大学の教育研究の特性あるいは国立大学の自主性、自律性に十分配慮をしながら、国立大学の教育研究水準の向上に資するような方向で検討するということが必要であろうかと、このように考えているところでございます。

○河合常則君
 それで、まあ分かりました。
  それから、この国立大学の再編統合は平成十四年より進められておりまして、十二組二十四校ですか、今年は、今度の法案で一組三校が予定されておるわけでございます。
  文科省としてはこの統合における成果を、大分聞いたような気がしますが、どのように評価しておられるか。それから、今後もこの大学改革を進めていくためには更に再編統合が必要と考えておられるかと、必要とすればどんな方針で進められるか、お尋ねいたします。

○国務大臣(中山成彬君)
 これまでに統合した大学について見ますと、それぞれの大学の既存の資源を有効に活用いたしまして教育研究分野の幅の広がりを確保したり、あるいはスケールメリットを生かした経営基盤の強化を図るなど、教育力、そして研究力の充実が図られていると、このように考えております。
  具体的には、医学、農学、理学、工学等の分野の学際領域への展開、学問領域が拡大することによります専門科目等も含めた教養教育の充実と、多様な学問領域を有し、複合的な教育研究拠点となることによります地域貢献や社会貢献機能の強化と、更に重複しますポスト等を活用しまして、企画立案、産学連携、学生サービス等の担当部門を増強することによります経営マネジメントの強化などが図られておりまして、教育研究面、管理運営面においてパワーアップにつながっているというふうに思いますし、私の地元の宮崎大学のことを見ましても、非常に活気といいますかね、が出てきたなということを感じておるところでございます。
  国立大学の統合は、各大学の枠にとらわれず、限られた資源の有効活用によりまして、教育研究の更なる発展といった観点から、これまでと同様、各大学の自主的な検討を踏まえながら、教育研究上等のメリットが得られる場合には統合を進めてまいりたいと、このように考えております。

○河合常則君
 ありがとうございました。
  富山大学と富山医科薬科大学と高岡短大の統合についてお尋ねをします。
  これはこの十月に新しい富山大学になるということ、そういう法案でございます。国立大学法人になってから三校が統合するという珍しいケースだというふうに思います。この大学の統合には具体的なメリットを、今一般的にこの過去の統合についてのメリットを大臣からもお話ございましたが、私はこの三つの大学の統合は、今までの大学の三校の歴史や、これがまた所在しておった都市との関係もございまして、非常に大きな努力が要ったんだと思うのでございます。
  例えば、富山大学の経済学部は旧高岡高商が前身でございましたし、工学部は高岡にあった旧工専なのでございます。それから、これが高岡市から富山市に移転したときのこととか、富山医科薬科大学ができましたときは、創立のときは富山大学の薬学部を外へ出すと、そして和漢薬研究との関係もあったとか、高岡短大ができたときは高岡市や県との対応など、これは三十年、四十年のことを思い出して、いろんなことがあったなと実は思うのでございます。これらを乗り越えて大学一緒になると、こういう法案でございますが、ここを踏まえて、大学自体が一体感を持って地域の知的拠点としての使命感を感じて頑張ってもらいたいというふうに思うのでございます。
  この三つのキャンパスございますので、このそれぞれの学生は、それぞれ体育会や学連やサークルなどに入って課外活動もしておられると思いますので、これ、町の中にそんな学生たちの姿があふれて地域の生涯学習の仲間とも交流があると、本当にその地方都市、地域に活力が生まれてくるのではないかなと思うのでございますが、このためにも、この三つのキャンパスを往来する学生たちの交通手段やこの施設を何とかしなければならぬのではないかなと思うのでございます。
  この三つのキャンパスの一体感、大学と地域との一体感形成の際に、是非一工夫、二工夫してやってもらいたいと。この一体感形成について、どのように予想し、手を打たねばならぬと考えておられるか、お考えをお聞きします。

○副大臣(塩谷立君)
 今回の統合につきましては、今、河合委員の地元で詳しく今お話しいただいたわけで、三つのキャンパスが統合されるということでございますが、したがって、現の富山大学のこれは五福キャンパス、それから富山医科薬科大学の杉谷キャンパス、そして高岡短期大学の高岡キャンパスと三つのキャンパスとなりますので、ここら辺のところが一体感をどうつくっていくかということで、例えば富山と高岡の距離が二十キロあるということ、そういう面において、この教育面においては、まず全学共通科目に対しては、担当教員がそれぞれのキャンパスに出向いて講義をする、あるいは双方向の講義システムを活用したりする、あるいは課外活動の諸活動においても、今お話ありましたようなキャンパス間のシャトルバスを、これを運行して学生の交流が活発に行われるように考えていきたい。管理運営面についても、キャンパス担当の理事を配置して事務機能もネットワークで結ぶなど、統一的な組織運営をしたいと考えております。
  また、地域に対して、これは地域連携事業等について全学的な拡充と有機的な連携を図るために企画立案、連絡調整を行う地域連携推進機構を設置するなど、地域の一体感を強めてまいりたいと思っておりますので、ここら辺については、またいろんな意見を基に大学と地域の連携を一層強化してまいりたいと考えているところでございます。

○河合常則君
 今、大学が地方に立地していれば、今やっぱりその分だけその地方の、地域の文化とか学術の中心とか中核としての役割が出てくるんだと。それは非常に自由に、そういう役割を大学に求められるというふうに思っています。そのためには、大学の財政基盤が強化されて運営の安定が図られなければならぬと。
  受験料や入学金や授業料、それと運営交付金、その代わり競争的な収入をどれだけ集められるかが非常に重要な意味を持ってくるんだと思うのでございますが、今副大臣おっしゃいましたように、地域連携推進機構をつくって地元との連携を深める、そういうことをおっしゃいました。先ほど後藤先生の質問にもございましたが、これはどれぐらいの、どんな規模でどんな中身なのかと。中身と言ったら変な言い方でございますが、何人ごとでどうするんだというふうに、今具体的なことをお分かりなら教えていただきたいと思います。

○政府参考人(石川明君)
 組織の具体的な中身のお尋ねでございますので、私の方から少し御紹介といいますか、御説明をさせていただきたいと思います。
  今回の三大学の統合によりまして、これまで各部局において進められてきました地域連携事業につきまして、全学的な拡充と有機的な連携を図るというための企画立案、連絡調整を行います地域連携推進機構といったようなものを、そういった組織を設置をするというようなこととしているところでございます。
  具体的には、産学連携ですとか、あるいは生涯学習、地域づくり等の支援、そして地域医療支援の四部門で構成をされておりまして、各部門には教授、助教授各一名の合計八名の専任スタッフを置くということを予定しております。
  具体的な活動の内容につきましては、例えば地域産業の発展のための産学連携の共同研究ですとか、あるいは地域住民、職業人のための生涯学習機会の提供、さらには、地域における文化活動支援ですとか、自治体支援の事業等を総括するための地域づくり等の支援、そして四番目には、医療活動等を通じまして地域住民の健康と福祉の向上を支援するための地域医療活動、こういったことなどを実施することによりまして、地域社会の様々なニーズを把握して地域社会に貢献をするといったようなことを目指しているわけでございます。
  このような地域貢献に対する取組につきましては、文部科学省としても非常に重要なものであると、このように考えておるところでございまして、大学がこのような役割をしっかりと果たしていくことができますよう、大学からの要望も踏まえながら必要に応じて支援をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。

○河合常則君
 そうすれば、これを地域で推進、地域連携推進機構というのは、この予算は大学自体も出す、それから市町村も出す、産業界も出す、こういう中身でやると、こういうのですか。

○政府参考人(石川明君)
 基本的なお金の負担のやり方について、今、事細かな計画といったようなものを私必ずしも承知しておるわけではございませんけれども、大学が中心となりながら様々なところと事業の連携を図る、事業を実施していくという中におきまして、例えば公共団体、地方公共団体、あるいは企業等がそれなりの負担をしながら協力をしながらやると、様々なケースが出てこようかと、このように思っております。

○河合常則君
 ありがとうございました。
  それでは、ちょっと細かいことを聞かせていただいて申し訳ありませんが、高岡短大、四年制になります。そこで、さっき後藤先生も言われたんですけれども、学生は今短大で入学しておるわけですよね。大学一年生、二年生、高岡短大の場合は。それで、これは四年制になってきますから、学年進行になるというのは、今度は短大卒業するときには編入試験を受けて新しい大学の三年生になったり、それから今度は後から短大で入る、今の一年生、今の二年生かな、今の二年生だけは駄目なのかな、一年生は卒業するときに三年生に編入できるのか、こんなことなどは可能になってくる、それでほとんどの生徒はそうなるというふうなことなのでしょうか。これが一つと。
  それから、新しい富山大学に設置された芸術文化学部になるわけですね、高岡短大。この先生方、教授陣や教官というのは、高岡短大はそのままその教授になれるという、そういう能力を皆さんお持ちで、資格というか、ライセンスかな、それをみんなお持ちで、教官については大丈夫なんですよ、更に何人か追加していけばいいんですよと、こういうことになるのか。
  三つ目には、富山大学の、さっき人間発達科学部と言われた、富山大学の教育学部はそうなったんですね。人数は一緒なんです。生徒の人数は一緒なんですが、これは教員養成の機能については激変しますか。それは余り変わらないんだとおっしゃる。
  まあそこら辺のことを三つ、ひとつお伺いします。

○政府参考人(石川明君)
 三点お尋ねがございました。順次お答えをさせていただきたいと存じます。
  統合によりまして高岡短期大学は廃止されることになるわけでございますけれども、現在短期大学に在学していらっしゃる学生さんにつきましては、学生が在学しなくなるまでの間は、統合後の新大学で経過的に短期大学を設置をいたしまして、その教育課程を提供するということとしております。そして、短期大学の学生が引き続きこれまでの教育カリキュラムで学習を行うことができるというような形になっているわけでございます。
  高岡短期大学の卒業生につきましては、希望する場合には一般の四年制学部である富山大学の人文学部ですとか経済学部などに編入学することが可能な状況になっておりまして、また芸術文化学部につきましても、平成十八年度に一年次、平成十九年度に二年次と、いわゆる学年進行により整備されていくということになっておりますので、高岡短期大学の卒業生につきましては、三年次が整備をされます平成二十年度以降は三年次への編入学が可能と、こういうふうな形になろうかと、このように考えております。
  それから、芸術文化学部につきましての教員についてのお尋ねがございました。
  芸術文化学部の教員につきましては、基本的には旧高岡短期大学の教員を配置をするということとしておりまして、もちろん新しい、この先生方は芸術文化学部の教員としても立派な知識、それから技能といいましょうか、教育力、研究力をお持ちの方でございます。その方々に加えまして、旧富山大学の教育学部からも教員を配置するなどいたしまして、四年制学部としてふさわしい教育内容が展開できるような組織編制をすることといたしております。
  なお、芸術文化学部の教員につきましては、大学設置基準上の必要な人数が配置をされ、当該教員の質でありますとかカリキュラムの内容につきましても大学設置・学校法人審議会における審査をきちっと経ておりまして、いわゆるお墨付きをちゃんと得ておりまして、充実した教育活動の展開が確保されるものと、このように考えているところでございます。
  それから、三番目の御質問でございます。人間発達科学部、これまでの教育学部が人間発達科学部に今回改組されるわけでございますけれども、これに伴って教育機能といいましょうか、教員養成機能というようなものが減退してしまうのではないかというような御心配だったかとお伺いしております。
  この御指摘の教育学部から人間発達科学部への改組につきましては、地域のニーズを踏まえまして、引き続きその教員養成の役割といったようなものはしっかりと果たしながら、あわせて、スポーツ、環境、福祉、情報などの幅広い分野での地域の教育機能を担う多様な人材を養成するといったようなことを目的としておるわけでございます。
  このうちの教員養成の役割につきましては、改組後の人間発達科学部におきましても、個別に教職課程としての認定を受けるというような形を取ることによりまして、引き続き発達教育学科及び人間環境システム学科におきまして、小学校の教員を始めまして幼稚園、養護学校、それから中学校、高等学校の各種の教員免許状の取得、これがもちろん可能となるというような見込みでございまして、これによりまして今後とも富山県内を始めといたしました地域の教員需要にも十分対応していくことができると、このように考えているところでございます。

○河合常則君
 それでは、もっと、ちょっとまた二つ細かいことを聞きますが、新しい富山大学、学長の選考はどういうふうになるんですか、それをひとつ。三人、今学長おられますからですね、それが一つと。
  それからもう一つは、富山医科薬科大学の特徴でした和漢薬研究所、これは統合された後は更に充実されるのかどうか、その位置付けはどうなるのかということをお聞きします。

○政府参考人(石川明君)
 二点のお尋ね、新しい富山大学の学長の選考と和漢薬研究所の今後の姿についての御質問でございます。
  国立大学法人制度におきましては、法人成立時の学長につきましては、法人の設立準備を円滑に行うというような観点から、文部科学大臣が学長となるべき者につきましてあらかじめ指名をいたしまして、当該指名をされた方が法人の成立と同時に学長となると、こういったことになっているわけでございます。
  そして、統合後の新しい新富山大学の学長につきましては本法案の附則で定めを設けておりまして、三つの大学が統合されるというような特性を踏まえまして、大学の自主性、自律性を尊重するということといたしておりまして、三つの大学の学長選考会議の委員の代表者で合同の学長選考会議といったものを構成をいたしまして、そこで選考された者について新法人の学長となるべき者としてあらかじめ文部科学大臣が指名をいたしまして、当該指名をされた方が法人成立時、これは今年の十月一日になりますけれども、その時点で学長になると、こういった形を予定しているところでございます。このような方法に基づきます具体的な手続につきましては、法案成立後に三大学の関係者によりまして検討がされて進められるというようなことになろうかと思っております。
  それから、二番目のお尋ねでございますけれども、富山医科薬科大学のシンボルでもありました和漢薬研究所でございますが、これがどうなるかということでございます。
  富山医科薬科大学の和漢薬研究所につきましては、昭和四十九年に富山大学の附置研究所として発足をいたしておりまして、昭和五十三年に富山医科薬科大学に移管をされ、これまで和漢薬のみならず世界各地の天然薬物の研究を行いまして、社会的な要請にも大変大きくこたえてきたところでございます。
  今回の統合によりましてこの和漢薬研究所は、医学、薬学に加えまして、理学、工学分野はもちろんのこと、さらには人文系分野などとの共同研究も積極的に推進をするというようなことを予定しておりまして、和漢薬にかかわる総合研究を行う研究所として改組いたしまして、名称も新たに和漢医薬学総合研究所と、こういった名称に変更することを予定しているところでございます。
  近年、アジア以外の国からも東洋医学ですとか漢方、生薬への関心が大変強いものがございます。特に、アメリカでは西洋薬に代わる代替医療といたしまして和漢医薬学研究に取り組むというようなことなど、この分野への世界的な注目が集まっておりまして、このような状況の中でこの新しい姿の和漢医薬学総合研究所といったようなものが伝統医薬学研究のアジア及び世界の拠点として更に大きく発展をしていくということを私どもとしても期待をいたしているところでございます。

○河合常則君
 非常に楽しい夢のある話でございまして、ありがとうございました。
  僕は、富山大学の、新しい富山大学の特徴とか機能について少し話をしてみて、是非御理解をいただきたいと思うことがございます。
  富山は薬の富山と言われているところでございます、ほかにもそういう県がございますが。何せ中小の製薬会社が多いんですね。大きいようなのも多いんですけど、小さいのもあるんですね。錠剤や粉末の薬もつくっておられる。それから、それをまた瓶詰する、ビニールの袋へ詰めると、そういう包装をする会社があるんですね。それから、包装する会社があったら、その包装のための印刷する会社があるんですね。細かい印刷なんですよね。それから、今度はまたそれを瓶詰であるとか、そういうことをする金型屋さんがあるんですね。だから、金型の機械造る会社もあるんですね。僕は去年選挙で回ってみて、改めて薬学のすそ野の広さといいましょうか、はあ、これはもうやっぱり富山の特徴だなと思いました。そういうたくさんの人が働いておられますので、そういう大きさに気付きました。
  この芸術文化につきましても、高岡の短大の芸術文化につきましても、高岡の伝統工芸の銅器はございますが、漆器もございますが、やっぱり井波彫刻がございまして、その作家がたくさんおられるんですね。ここはやっぱりそういう意味でもう産学の連携の取りやすい環境ができておるなと、産学官の一体感、一体の取組の重要性はこの大学の特徴になるなとも思ったのでございます。
  それと、もう一つは留学生のことでございます。
  実は、僕は十数年前、県会議員しておるときに富山県日中友好地方議員連盟というのをつくりまして、そこの会長をさしていただきました。それから、知事が会長の富山県日中友好団体連合会の理事長をしばらく務めさしていただきました。
  それで、十年ほど前に、中国の大使に総会のときに来て講演していただいたと。その後、医薬大へお連れしたんですね。医薬大に留学生もおられる、まあブラジルからも来ておられましたが、中国の方は多かったんですね。それで、大使がいろいろ話をされた。当時の佐々学長、佐々成政の子孫だと言われた医薬大の学長、佐々学長がいろいろ心配をされていろんな話なさいましたが、留学生の食事とか健康のことを大使が随分心配されていた。病気になったら物すごく金が掛かると、とてもじゃないが大変なんだという話がありましたら、佐々学長が、何かあれば私のところに来いと、こう言われましたよ。そうしたら留学生が涙を浮かべて喜んでいました。大使も大変喜ばれまして、僕らもそこにおって、これは何かしなけりゃならぬなと。健康保険をどうするかとかいろんなことを考えて、市や県と交渉してうまくいったんですね。
  何となくそういう取組は、地方自治体と大学とか、それを上手に連携すればできると。それで、そこへまた留学生が来ると。まあ、富山大学にどうも中国の留学生は多いんだというふうに聞いていますが、これも大学の特徴になるのではないかなとも思ったのでございます。
  統合してできる新しい富山大学は、これは世界的な研究や教育の拠点になるものがある。今、和漢薬研究所は和漢医薬学研究所と、伝統医学の研究所にすると、こういうふうにもおっしゃいましたが。それからまた、高度な専門職業人を養成するとか、地域に社会貢献するという機能があるとか、これはどこの大学も、たくさんある大学の中では、特別な分野での機能や地位や立場というそういうものをそれぞれ明らかにしなきゃならぬのだと思いますが、文部省としてはこの新しい富山大学に対してはどのような機能や立場を有することを期待をしておられるのか。
  また、大きな努力をして統合した富山大学のような大学を文科省としてもしっかり支援してもらいたい。運営交付金とか研究費の助成、補助金とかいろんなことあると思いますが、財政基盤きちんとする、それが地域の発展にも地方の発展にもつながると、こういう意味で是非しっかりとしたお答えをいただきたいと思うのでございます。

○国務大臣(中山成彬君)
 今、河合委員から、この新富山大学の統合につきましていろいろと御苦労されたこと、また、地元の方々が本当に努力してこられたことを話しされまして、よく分かるわけでございます。特に、昔から越中富山の薬屋さん、私どものところまで小さいころから来ておられましたけれども、それから高岡の銅器、あれも実は見せていただいたことがございます。
  そういったことを考えますと、統合された富山大学というのは、地域のためにもこれは非常に期待されているんじゃないかなと、こう思うわけでございまして、文部科学省としてもできるだけの御支援をしていかなきゃいけないと、こう思っているところでございます。
  新しい富山大学が、地域や世界に向かって開かれた、人文、経済、理工、医薬など、人文社会科学から自然科学まで幅広い分野を有する総合大学となるわけでございまして、特色ある国際水準の教育及び研究を行いまして、高い使命感とそして創造力のある人材の育成、そして科学技術、学術、芸術文化の発展に寄与するということで地域及び国際社会に貢献する、こういうことを目指していってもらいたいなと、こう思うわけでございます。誠に幅広く異なった専門領域の知的集団が形成されることによりまして、医薬、理工分野の融合による新分野の研究の展開とか、あるいは新たなる学際領域の開拓が可能となるわけでございまして、これによりまして大学院改革等も一層進んでいくんではないかと、このように期待しているところでございます。
  また、先ほどから話がありますように、和漢薬研究所、今度、和漢医薬学総合研究所になるわけでございますが、これも先ほどから話がありますように様々なことが期待されますが、特に伝統薬学研究のアジア及び世界の拠点としてその特色を発揮することになるんじゃないかと、更に発展していくんではないかなと、このように考えております。
  さらには、地域に根差した国立大学といたしまして、先ほどから話がありますように、地域連携とかあるいは地域貢献の機能を一層強化いたしまして、地域における知の拠点としての役割を果たすと、そして地域社会の発展、活性化に大きな貢献をするということが期待されるわけでございます。
  このように、新しい富山大学が統合のメリットを生かしまして教育研究活動の充実発展を図ることができますように、大学からの御要望等も踏まえて必要な支援を行っていきたいと、このように考えております。

○河合常則君
  大臣から非常に温かい力強い答弁をいただきまして、地元としては大変ありがとうございました。感謝申し上げます。
  さて、最後でございます。
  たくさん質問ありましたので、非常に早口でしゃべりまして申し訳ありませんでした。最後に、ちょっと時間あるかもしれませんが、これで終わります。
  知的クラスターのことについてお尋ねします。
  実は、二年前か三年前でしたか、文部科学省から指定を受けています知的クラスター、とやま医薬バイオクラスター、これに関する大学の具体的な役割、これはいろんな連携あったんだと思いますが、こういう大学の役割、十分にあったんだと思いますね。
  それで、従来の今までの立場や機能がこれは新しく合併するとどういうふうになるのか。いや、もっといい条件できっちりといけるようになるよと、こういうふうになるのか。このとやま医薬バイオクラスター、この知的クラスターについてお尋ねをします。これで最後にします。

○政府参考人(有本建男君)
 知的クラスターについてのお答えでございます。
  文部科学省では、地域の主体性あるいは先ほど来出ております特色、これを重視をいたしまして、特に地域の知的創造の拠点であります大学を核として、平成十四年度から国際競争力のある技術革新のための地域の集積の創成を目指します知的クラスター創成事業というものを進めてございます。
  お尋ねの富山県につきましては、平成十五年度から、先ほど先生おっしゃいましたとやま医薬バイオクラスター事業というものを進めていただいておるわけでございますけれども、特に先ほど来出ておりますように、富山医科薬科大学、ここが持っておられます伝統的な和漢の医薬、薬学、こういったものを含めての非常に幅広い豊富な知見、技術、これから、それらの医薬バイオの分野でございますけれども、それから富山大学が持っておられます今度は先端的な電子技術あるいはその微細加工の技術と、こういった二つの両大学の特色を生かして融合した形での新しい診断機器の開発あるいは富山独特の創薬と、こういったものを新産業としてどんどん創成していただくという事業を進めていただいておるわけでございまして、私どもとしましては、今回の統合によって、こういったそれぞれの特徴が更に、その体制が一元化されることによりまして、加速されるんではないかということで非常に期待をしているところでございますので、是非先生にも御理解をいただいて応援をしていただきたいというふうに思ってございます。私どももしっかり取り組んでまいりたいと思ってございます。
  以上でございます。

○河合常則君
 終わります。ありがとうございました。






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